『盲導犬クイールの一生』
写真 秋元良平 文 石黒謙吾 文藝春秋
盲導犬、視覚障害者と一緒に歩いているところも、募金活動をしているところも、
時々目にすることがあるけど、本当にえらいなぁと感心させられます。
犬としての本能を訓練によりおさえられるようになり、
それでも決して、無理をして仕事をしているように感じないのは、
パートナーと心が通じ合っているからなのかなぁ・・・。
盲導犬が世襲制で選ばれるなんて、知らなかったけど、
クイールの例を見ると、そう限らなくてもいいのではないかと思ってしまう。
盲導犬を必要としている人たちに、盲導犬の数がおいつかない現代。
もっと、たくさんの人の理解、協力が必要なのではないかな。
『アンネの日記 −完全版−』
アンネ・フランク 深町眞理子 訳 文藝春秋
『アンネの日記』と初めて出会ったのは子どもの頃。・・・小学生だったのかなぁ?
その時もかなり衝撃を受けたように記憶しているけれど、
−完全版−は、またそれとは違った大人向けの衝撃があります。
小学生でも読める日記では隠されていた、アンネの非の部分・・・。
お母さんへの非難的な感情、異性についての考え方・・・。
「隠れ家」に住んでいた人々の具体的な日常・・・。
再び自然の中に生きることへの望みを支えに、かろうじてつないでいた命だったのに、
後1ヶ月のところで、自由をとりもどすことがかなわなかったアンネ・・・。
自衛隊派遣に踏み切った日本、武力行使を弱めないアメリカ・・・。
かつての悲劇は、教訓にはならないのでしょうか?
『ずーっと ずっと だいすきだよ』
ハンス・ウィリヘルム/作 久山太市/訳 評論社
子どもの頃の素直な気持ちになって、大好きな家族、友だちに、
「ずーっと ずっと だいすきだよ。」
っと言葉にして伝えるのって、自分のためなんだね。
わかっているだろう、伝わっているだろうって思わないで、
照れないで、面と向かって、声にしよう♪。
『やってみたいな こんなしごと8 盲導犬の訓練士』
写真 大和田健二 文 菅能e一 あかね書房
盲導犬がどんな訓練をするのか、写真と易しい文章で、わかりやすく書いてあります。
盲導犬を改めてよく知ることのできる本です。
『おばあちゃん』 大森真貴乃さく ほるぷ出版
働き者のおばあちゃん。くるくるとよく働いて、みんなの大好きなおばあちゃん。
でも、天神様へのお参りに行った帰りから、タイムスリップしてしまった。
昔の道具、釜やたらいを持ち出して家事をしようとして、
お母さんやお父さんに叱られてしまった・・・。
だんだん赤ちゃんみたいになっていくおばあちゃんは、私たちのこともおぼえていない・・・。
人間は誰でも、年をとったら赤ちゃんのようになって、
きれいな心で天に召されるんだね。
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